あんなに読書好きだったのにすっかり読書から遠のいていた長女に勧めた一冊。珍しく夢中になって読んでいたので、私ももう一度読むことに。
内容はうろ覚えとはいえ覚えていたが、やはり面白い。主人公エリンが自分の中に湧き出てくる生き物の疑問、母親への疑問、次から次へと沸き上がる謎にむかって静かな情熱で突き進んでいく姿がぐっとくる。突然母を亡くし、数奇な運命をたどって学び舎への入学を迎えるわけだが、ただ机を並べてじっと授業をうけることに実は苦痛を覚えていると、親友に語る。
そういうもんなんだー、と素通りしてしまうことのほうが圧倒的に多く、情報にさえ流されてしまう昨今。当たり前って何?
生き物の自由を人間が制御していいものなのか?
生まれた時からそうだったから。それが当たり前だったから。時間や決まりに縛られれば縛られるほど心の感覚に従うことが難しくなっていく
協調と自我。物語はエリンの思春期とともに大きく変化していく。娘はエリンと関係のない話を読み進めるのがなかなか大変だったといっていたが、エリンとイアルが交錯していってさらに物語は盛り上がっていく。
次が楽しみだ
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