スロウハイツの神様

読書

時間がたつごとに本の筋から離れていろんなことを考えてしまいそうになる。いろんなことを考える。この本を長女が古本屋さんで買おうとしたとき、図書カードが使えないとわかっておそるおそる差し出してた千円札。慌てて駆け寄って、お財布から千円札を出して長女に渡した。

「え?いいの?」いつも言うのだ、この子は。長女調べによると辻村深月さんの本には読む順番があるそうだ。お財布に入れてるメモ帳の一番上に書かれていたのがこの本だ。

読み終わった直後に、早く感想を。と思って書き始めたけど、書こうとすると何かが逃げていく。自分も小学生に戻ってしまったんだろうな。と思う。スロウハイツの住人たちからは、小学生の勇気みたいなものが一人一人から立ちのぼっていて。あえて大人にならない強さも感じる。現在進行形で小学生の時好きだったまま今も大好きだと語れる、それぞれが、語りあわなくてもちっちゃい小学生を抱えて暮らしてる。冒険に行くときのどらえもんの仲間たちと勝手にリンクしちゃって焦る。

こどもが感情に蓋をするとき、どれだけ胸が痛いだろう。そういえば寝る前に長女がしくしく泣いていたっけ。疲れちゃったと。

衝動を抑えられない、それがスイカだったりケーキだったり。素敵だ。

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