あきない世傳四 金と銀

読書

初めての読書記録。忘れてしまうから、直近で読んだ本から書いていく。

時は江戸。学者の娘だった9歳の女の子が奉公先で様々な知識を得て知恵を出してお寮さんとして大活躍していく話。シリーズ4作目。ちょうど朝ドラの「おちょやん」でお家(おえさん)、ご寮さん(ごりょんさん)なる人物が出てきたので、なんとなくの役割的なものもふっと入ってきた。

女衆からご寮さんへの結婚出世が描かれてきた今までの巻とは違い、主人公幸の経営者としての幸の手腕が試されていく巻である。下手するとあらすじばかりになってしまうから割愛するけど、3兄弟に順々に嫁いでいったことの周りのどよめきが面白い。図太く!女戦国武将になる!秘めてる女性は、強い、強すぎる。悪口をいう近所の人たちに酒と思わせて酢を配ったお家さんもおちゃめだなと。臭いで気付かなかったのだろうか。

経営手腕の工夫については、遣り手の女社長を思わせる。母から姉妹で貸し借りして読んでいるシリーズだと紹介してもらった本だが、祖母は和裁をやっていたと聞く。色彩豊かな反物を手縫いで縫っていく描写などに祖母への想いを馳せたりしているのかなぁ。と勝手に思った(聞けないけど)

コメント

タイトルとURLをコピーしました